'04.1.21(水) 実験番号#48696 にて 祝!データ収集量1GB達成!! #48821では 3.16GBの世界最高記録 を樹立! (核融合実験の分野で世界第1位) |
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LHD計測データ集処理システム,通称,LABCOMシステムでは,今期終盤,10秒未満の通常のプラズマ放電実験:実験番号#48696にて,初めて一回の実験あたり1GBのデータ収集量を超えました.
今期のデータ収集運転は,740MB/shot からのスタートでしたが,特に新規のデジタイザ(横河電機 WE7000とナショナルインスツルメンツのPXI)への対応開発が順調に進み,同デジタイザを用いる計測をいくつか立ち上げることができました.この結果,中盤で 900MB/shot,終盤で 1GB/shot 超を達成することができました.
特に画像(カメラ)計測モジュールへ対応したことにより,終盤は大幅に収集量を伸ばしました.
もう一点は,実験最終週(1/19~)の定常実験トライヤルにおいて,上記の WE7000,PXI
など定常運転対応のデジタイザを駆使して,1300秒の定常プラズマ実験で,3.16GB/shot の定常データ収集に成功しました.
(プラズマ自体の持続時間は約760秒でした.)
この値は,一実験あたりで今まで最大だった欧州連合JET実験装置のもつ 1.5GB/shot をぬいて,核融合分野では世界のトップに立ったといえます.
この定常データ収集運転では,サンプリング・レート(データ収集速度)を落とさずに,(超)広帯域実時間データ収集のシステムを稼動させることができた点が,今後に続く新たな具体的第一歩になったと思われます.
LABCOMグループは,来期に向けて,新システムの機能・性能充実とともに,新たな課題の発掘にも取り組んでいきたいと思います.今後ともよろしくご指導をお願い申し上げます.