'04.12.1 NIFS LABCOM
昨年度末の実験第7サイクル最後の定常プラズマ実験において,3.18 GB/shot の計測データ収集量の世界記録が達成されていますが,今サイクルも定常テーマ実験の順調な進捗により,第10週#52899等において 17.11 GB/shot をマークし,大幅な記録更新となりました.
また短パルス実験でも,第12週#53022以降 2.30 GB/shot を記録し,JETの約1.5 GB/shot(2003年)を越えました.
<最新情報> 短パルス実験#53511で 2.44 GB/shot,定常実験#53775で 60.4 GB/shot と記録を更新しました.下図参照.
この長足の記録更新は新デジタイザ系による新規計測の急激な増加によるものです.
CAMAC | WE7000 | CompactPCI | 合計 | |
7c末 | 25 | 4 | 1 | 30 |
8c現在 | 30 | 9 | 6 | 45 |
7c末で30計測であったLABCOM収集は,WE7000,C-PCIなどの定常収集デジタイザを中心に45計測へと50%アップしました.7c→8c において大きなブレイクスルーがあったといえます.
◆定常運転モードについて◆
WE7000,C-PCIなど新デジタイザ系のLABCOM定常運転モードでは,計測データを10秒毎に区切って残すため,実験シーケンスが中断してもデータを失うことがありません.
まだまだ認知度が低いためか,WE7000,C-PCIの新計測でも定常運転モードで収集される方が少なく,新デジタイザの能力が十分活かしきれてない状況です.
定常運転モードで新デジタイザがフル活用された場合,今回の記録 17.11 GB の更に倍はいくと予想されます.
次回,定常実験キャンペーンには是非,定常運転モードをご利用ください.(設定変更はLABCOMにて対応します)