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ロングパルス実験における計測タイミング復調器(プラズマ計測制御システム DMODモジュール)の設定方法

2) 1回だけデータ収集を行う場合(1放電1回収集)

 放電中にCAMACモジュールのメモリに格納されたデータは,放電終了後に一括してサーバ計算機に転送されるため,放電中は計測データを見ることができません.


トリガー設定

  計測開始トリガー信号のタイミング設定を行います.

  【設定方法】

このタイミング信号を受け取るために,次の2点のロングパルス実験のための設定変更が必要となります.

「プラズマ計測制御システム」アプリケーションを起動して,タイミング復調器(DMOD Card)の「DELAY」タブを選択し,使用するチャネルの「Start CH」を"2"に設定変更します(3分間隔の繰返し出力は"1").

また,トリガー信号として利用するチャネルのDelay time」は,”希望設定値-0.00001(10マイクロ秒)”に設定変更します.例えばショートパルス実験時に「Delay time = 0.000000」と設定されていたものは,「Delay time = -0.00001」と設定すれば同じ条件(t=0でトリガー信号発生)になります.

その他の設定はショートパルス実験の場合と同じです.

DMOD DELAY 設定画面例


 

クロック設定外部クロック信号として使用する場合のみ必要)

ディジタイザ(CAMAC等)に供給する外部クロック信号としての設定を行います.ショートパルス実験と同じですが,放電時間が長いのでサンプリング時間の設定を適切に行う必要があります.LABCOM計測データ収集系では,放電終了直後にCAMACモジュールのサンプリング動作が完了していないとデータ収集が行われませんので,放電終了までにCAMACのサンプリングが完了するように設定を行う必要があります.

例えば,Aurora14(128kW)モジュールの場合,1800秒放電では,10mSサンプリングで1310秒,20mSサンプリングで2620秒の収集時間となりますので,10mSの設定にする必要があります.

  【設定方法】

クロック周波数の設定は,「プラズマ計測制御システム」アプリケーションを起動して,タイミング復調器(DMOD Card)の「FREQUENCY」タブを選択して適切な値に設定します.

クロック出力時間の設定は,同じく「DELAY」タブを選択して設定します.トリガー設定と同様に使用するチャネルの「Start CH」は"2"に設定変更する必要があります(3分間隔の繰返し出力は"1").

※ 分周クロック出力DVD1の出力設定は遅延パルス出力D.P.OUT1の設定により行います.同様に,分周クロック出力DVD2の出力制御は遅延パルス出力D.P.OUT2の設定により行います.分周クロック出力を利用される場合は,出来る限り遅延パルス出力D.P.OUT1あるいはD.P.OUT2をトリガー信号として利用しないことを推奨します(トリガー信号は遅延パルス出力D.P.OUT3以降を使用します).

 

DMOD FREQUENCY 設定画面例

 

DMOD DELAY(クロック制御) 設定画面例

 

【参考】 タイミング復調器(8736)の分周クロック設定可能範囲

 クロック設定可能範囲

Magnification

1

2

3

4

5

6

7

8

9

Range

0.0000001

10000000

5000000

3333333.3

2500000

2000000

1666666.6

1428571.4

1250000

1111111.1

0.000001

1000000

500000

333333.3

250000

200000

166666.6

142857.1

125000

111111.1

0.00001

100000

50000

33333.33

25000

20000

16666.66

14285.71

12500

11111.11

0.0001

10000

5000

3333.333

2500

2000

1666.666

1428.571

1250

1111.111

0.001

1000

500

333.3333

250

200

166.6666

142.8571

125

111.1111

0.01

100

50

33.33333

25

20

16.66666

14.28571

12.5

11.11111

0.1

10

5

3.333333

2.5

2

1.666666

1.428571

1.25

1.111111

対応周波数                                                                   

1

2

3

4

5

6

7

8

9

0.1uS

10MHz

5MHz

3.33MHz

2.5MHz

2MHz

1.66MHz

1.42MHz

1.25MHz

1.11MHz

1uS

1MHz

500kHz

333kHz

250kHz

200kHz

166kHz

142kHz

125kHz

111kHz

10uS

100kHz

50kHz

33.3kHz

25kHz

20kHz

16.6kHz

14.2kHz

12.5kHz

11.1kHz

100uS

10kHz

5kHz

3.33kHz

2.5kHz

2kHz

1.66kHz

1.42kHz

1.25kHz

1.11kHz

1mS

1kHz

500Hz

333Hz

250Hz

200Hz

166Hz

142Hz

125Hz

111Hz

10mS

100Hz

50Hz

33.3Hz

25Hz

20Hz

16.6Hz

14.2Hz

12.5Hz

11.1Hz

100mS

10Hz

5Hz

3.33Hz

2.5Hz

2Hz

1.66Hz

1.42Hz

1.25Hz

1.11Hz

対応サンプリング周期                                                             

1

2

3

4

5

6

7

8

9

100ns

200ns

300ns

400ns

500ns

600ns

700ns

800ns

900ns

1us

2us

3us

4us

5us

6us

7us

8us

9us

10us

20us

30us

40us

50us

60us

70us

80us

90us

100us

200us

300us

400us

500us

600us

700us

800us

900us

1ms

2ms

3ms

4ms

5ms

6ms

7ms

8ms

9ms

10ms

20ms

30ms

40ms

50ms

60ms

70ms

80ms

90ms

100ms

200ms

300ms

400ms

500ms

600ms

700ms

800ms

900ms

【関連】 CAMACモジュール(Aurora14)外部クロック設定方法

タイミング復調器(8736)の分周クロックをAurora14モジュールの外部クロックとして使用する場合は,LABCOMホームページから「実験運転関連」→「CAMAC設定」→「ObjectStore設定」→「対応する計測のAurora14モジュール」を選択し,クロック関連Parameterの設定を次のように変更します.クロックスピードが1MHz以外に設定されている場合は正しく動作しませんので注意が必要です.

ClockSpeed XXXHz → 1MHz
Ext./Int.Clock XXX → Ext.

Aurora14 外部クロック切替 設定画面例