測定データ および 収集時パラメータ | |
計測設定パラメータ | |
制限 | |
WE7000のコントロールソフトウエアとの比較表 |
計測モジュールごとに測定データおよび収集時パラメータについて説明する。
測定データとは、入力信号をAD変換した時系列のデータ、いわゆるブロックデータを指し、収集時パラメータは、単一のデータで、モジュールから取得できる固有(例えば、モジュールの温度等)のデータを指し、区別する。
WE800
測定データ
本モジュールは、擬似計測モジュールのためになし。
収集時パラメータ
なし。
WE7272
測定データ
WE7272モジュールの測定データは、
収集時パラメータ
番号 |
名称 |
説明 |
属性 |
1 |
電圧値変換係数 | 測定値を電圧値に変換するための係数である。 | Double |
2 |
電圧値変換オフセット | 測定値を電圧値に変換するためのオフセットである。 | Double |
計測モジュールごとに設定できるパラメータについて、説明する。
WE800
運転モード
以下の2つから選択できる。
接続WE7000ステーション名
接続されているWE7000のステーション名を接続順に3台まで設定できる。
外部クロック時サンプリング周期
外部クロック信号はWE7000本体(WE800)に入力する。 そのサンプリング周期をパラメータとして設定できる。2.と対とする。モジュール(WE7272)側のパラメータで外部クロックを使用とした場合、このサンプリング周期が参照される。(WE7272以外のモジュールの中には、モジュール内に外部クロックを入力できる端子がある場合もあり、その場合は、本項目は参照されない。)
WE7272
トリガ信号で開始し、指定したサンプリング数で終了する。
トリガ信号で開始し、S9タイミングで終了する。
運転モード |
サンプリング周期 |
ショートパルス実験 | 10us(100kHz)~1s(1Hz) |
ロングパルス実験 | 50us(20kHz)~1s(1Hz) |
モジュール数 |
サンプリング周期 |
10枚以下 | 50us(20kHz)~1s(1Hz) |
11枚以上20枚以下 | 100us(10kHz)~1s(1Hz) |
21枚以上24枚以下 | 200us(5kHz)~1s(1Hz) |
以下は、チャンネルごとのパラメータである。
設定値 | 測定範囲 |
1 | -1V~1V |
2 |
-2V~2V |
5 |
-5V~5V |
10 |
-10V~10V |
20 |
-20~20V |
35 |
-35V~35V |
計測モジュールごとの1チャンネルあたりの最大サンプリング数について、説明する。 これは、WE7000を1台接続時での値である。 複数台接続時では変更が予想され、テスト確認後、明記する。
WE800
本モジュールは擬似モジュールのため、該当なしである。
WE7272
本モジュールの最大サンプリング数は、以下の表のとおりである。
イベントトリガの場合は、1回のイベントでサンプリングできる数である。
運転モード |
測定モード |
最短サンプリング周期 |
最大サンプリング゙数 |
ショートパルス実験 | サンプリング数 |
10us(100kHz) |
4,000,000/CH数 |
イベントトリガ |
800,000/CH数 |
||
ロングパルス実験 | サンプリング数 |
50us(20kHz) |
ディスク容量依存 |
イベントトリガ |
800,000/CH数 |
使用チャンネル数 |
CH数 |
1 |
1 |
2 |
2 |
3 |
4 |
4 |
4 |
また、外部クロック時は、サンプリング周期をユーザに申告(入力)してもらう、その値が実際と異なると、不具合が生じる場合がある。測定モードが“サンプリング数”の動作時に、モジュール内でエラー(オーバラン)が発生する可能性がある。エラーが発生した場合は、測定は中止され、その時点から1レコード長分前までサンプリングが収集できる。レコード長はデータ収集する単位であり、以下の様に設定する。
測定モード |
サンプリング周期 |
レコード長 |
サンプリング数 |
100us(10kHz)以上 |
8K |
100us(10kHz)未満 |
16K |
|
イベントトリガ |
- |
サンプリング数 |
測定モードが“イベントトリガ”の動作時には、最大繰り返し数がある。 これは32767回である。 この回数に達すると測定を自動に終了する。 サンプリング中のイベントの発生は有効であるが、イベント発生の間隔が短く連続した場合には、モジュール内でエラー(オーバラン)が発生する可能性がある。 エラーが発生した場合は、測定は中止され、その時点から1レコード長分前までのサンプリングが収集できる。
最大サンプリング数を超えた場合の動作は、以下の通りである。
測定モード |
動作 |
サンプリング数 | 超えた時点までのデータが収集できる。 |
番号 |
WE7000コントロールソフトウエア機能 |
LABCOM開発システムでの対応 |
収集関連 | ||
1 |
アクイジションモードのGateモード(Level,Edge) | 収集モデルはサンプル件数(FreeRun)とイベントトリガ(Triggered)を対応する。 左記のモードは対応していない。 |
2 |
アクイジションモードのTriggeredモードのトリガ回数を設定する。 | Triggeredモードはイベントトリガでの対応になるが、トリガ回数の指定なく、測定開始から測定終了(S9)までの発生分に対応する。 |
トリガ関連 | ||
1 | モジュールからトリガをバストリガに出力する。 | トリガは外部から入力するのみの対応である。 |
2 | モジュール内の入力信号をトリガに使用する。 | |
3 | 複数ステーション間の通信モジュールで、トリガ同期をする。 | 通信モジュールでのトリガ信号の遅延(光通信時700usec程度)があるため、対応していない。 |
4 | トリガホールドオフの設定制御 | イベントトリガ時での機能であるが、指定方法がサンプリング数ではなく、時間(μ秒)である。 |
タイムベース関連 | ||
1 | モジュールの内部クロックを他のモジュールのサンプリング周期に利用する。 | 未対応である。 |
2 | タイムベースをステーションから出力する。 | 未対応である。 |
3 | 複数ステーション間の通信モジュールで、タイムベース同期をする。 | 通信モジュールでのタイムベース信号の遅延(光通信時700usec程度)があり、また、10Hzまでしかできないため、未対応である。 |
データ保存 | ||
1 | 物理量変換での保存 | データ保存はLABCOMシステムの固有の保存形式であり、測定データはAD値(16ビット)として格納されている。 参照機能は提供している。 |
2 | アスキー形式での保存 | |
3 | 時間軸を同時に保存 | |
4 | 保存タイミング(収集タイミングとは別)の各種設定 | |
波形モニタ | ||
1 |
仕様検討中である。 | |
その他 | ||
1 | 任意測定 | LHD実験向けの測定用である。 |
2 | モジュール連結機能 | 連結機能は同種/異種で隣接したモジュールを1モジュールとして扱う機能である。 本システムでは、未対応である。 |
3 | 設定情報の保存/ロード | モジュールの設定情報はWE7000コントロールソフトウエアが使用するファイル等は利用せず、LABCOMシステムの設定DBを利用する。 設定DBへの登録方法は提供(web)している。 |