当グループではLHD計測データ収集系(LABCOMシステム)の運転と、同実験関係者・共同研究者の計測データ収集・データ利用・遠隔実験等を支援する以下のサービスを行っています。詳細は各項目をクリックしてください。
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Retrieve利用方法 for PV-WAVE/IDL

ver.16.0.0 '12.8.27現在 

計測データを取得する

計測データを取得するには、Retrieveコマンドで次のように呼び出します。

retrieve,diagName,shotNumber,subshotNumber,channelNumber,dataArray[,code][,param=params][,frame=frameNumber][,host=hostName,[path=pathName]][,/wait[,timeout=waitTimeSec]][,tarray=ta][,tparam=tp][,/double][,/vflt | /vdbl | /v4 | /v8][,/silent]

各項目は次を参考に設定します。

入力引数
diagName : 計測名(Bolometer, Magnetics, Halpha, ...)
shotNumber : ショット番号
subshotNumber : サブショット番号
channelNumber : '1,3,6-9'の様に記述すれば1,3,6,7,8,9の各チャネルを取得します
('6-9'は従来の'6:9'でもよい)
0を記述すれば、全チャンネルを取得します
デジタイザ設定で登録してある信号名も指定できます。ただし単一のみ
 
出力引数
dataArray : データ配列(取得されたデータが格納される) 補足1
オプション入力引数
frameNumber : フレーム番号('3:6'の様に記述すれば3~6フレームを取得します) 補足3
hostName : データの登録されているホスト名を指定('DAS15', ...) 補足5
pathName : データの保存されているパス名を指定('ShotDataFS', ...)
/wait : WAITモードでプロシージャを実行します
waitTimeSec : WAITモードでの実行中、データが存在しない場合、出現するまで待つ時間
単位は秒。この項目の省略時には180秒に設定されます
/waitキーワード無しで、この項目を指定した場合は無視されます
/vflt , /v4 : 生データを電圧値に変換します データ配列はFLOAT型です 補足6
/vdbl , /v8 : 生データを電圧値に変換します データ配列はDOUBLE型です 補足6
/double : 時間軸情報を取得する際にdouble型を指定する
/silent : 出力メッセージを抑制します
 
オプション出力引数
code : DLL実行完了コード(無指定でも良い。内容は [スタート]→[プログラム]→[LABCOM Retrieve+dbStore]→[Retrieve Error Codes]参照)
params : 計測パラメータ格納変数(計測パラメータ設定値が格納される)
(使用する際には、呼出し前に変数の初期化が必要 e.g. params=0)
※パラメータを取得するにはこちらをご覧ください
ta : 時間軸情報の配列を格納する変数 ※補足7
(使用する際には、呼出し前に変数の初期化が必要 e.g. ta=0)
※時間軸取得方法はこちらをご覧ください
時間軸未対応データに関してはこちらをご覧ください。
tp : 時間軸情報のパラメータを格納する変数
(使用する際には、呼出し前に変数の初期化が必要 e.g. tp=0)

(補足)

  1. 計測データを受取るためのデータ配列(dataArray)を前以って宣言しておく必要はありません。
  2. channelNumberを 0 と指定すると、そのショットの全チャンネルデータが取得できます。
  3. frameNumberを 0 と指定すると,そのチャンネルの全フレームデータが取得できます。
  4. 属性名には大・小文字の区別はありません。
  5. ホスト名を指定するとINDEXサーバを経由せずに取得するため,早いタイミングで利用できます。
  6. 電圧値変換ができるモジュールは、以下のモジュールです。(2011-08-04現在)
    Aurora14, SEGADC, HOUSIN_C012, WE72XX, PXI6115, PXI6132, PXI6133, PXI6143, PXI6225, PXI6255, PXIe5186, (PXIe4300)
  7. Retrieveにて時間軸を取得するには、データ収集運転設定で各モジュールのDTSリンク情報(TRGsource, TRGhostID, TRGmoduleID, TRGchannel, CLKsource, CLKhostID, CLKmoduleID, CLKchannel)が正しく設定されている必要があります。

例)retrieve,'Bolometer',50000,1,0,data

計測データと時間軸データを同時に取得する

ver.15.0.0以降、Retrieveコマンドで計測データと同時に時間軸データも取得できるようになりました。(※注意)
 ※時間軸未対応データに関してはこちらをご覧ください。

時間軸データを取得するには、Retrieveを実行する前に時間軸情報配列及び時間軸パラメータ格納変数を初期化しておいてください。初期化を忘れると未定義エラーとなり、時間軸情報配列及び時間軸パラメータは取得できません。

呼び出し方法は、Retrieveコマンドを参考にしてください。

例)
params=1
tparams=1
time=1
retrieve,'Bolometer',101000,1,1,data,param=params,tarray=time,tparam=tparams

(※注意)
Retrieveにて時間軸を取得するには、データ収集運転設定で各モジュールのDTSリンク情報(TRGsource, TRGhostID, TRGmoduleID, TRGchannel, CLKsource, CLKhostID, CLKmoduleID, CLKchannel)が正しく設定されている必要があります。

パラメータを取得する

パラメータ格納変数を、Retrieveを実行する前に"パラメータ格納変数=1"と定義しておいてください。
この定義を忘れると未定義エラーとなり、パラメータは取得できません。
パラメータ格納変数の指定方法は、必ず"param=パラメータ格納変数"と記述してください。

例)params=1
  retrieve,'Bolometer',50000,1,1,data,param=params

取得したパラメータの一覧を表示するために、printParamプロシージャが用意されています。(制限:パラメータ値は23文字のみ表示)

例)printParam,params

各パラメータ(パラメータ名、パラメータ値)は文字列として格納されています。
取得したパラメータを表示・変換するために、次のファンクションが用意されています。

getParamLong : 32ビット符号付整数への変換  LongValue = getParamLong( paramName,params[,chanNumber] )
getParamInt : 16ビット符号付整数への変換  IntValue = getParamInt( paramName,params[,chanNumber] )
getParamFloat : 32ビット単精度実数への変換  FloatValue = getParamFloat( paramName,params[,chanNumber] )
getParamDouble : 64ビット倍精度実数への変換  DoubleValue = getParamDouble( paramName,params[,chanNumber] )
getParamString : 文字列型変数への変換  StringValue = getParamString( paramName,params[,chanNumber] )

なお、このパラメータの取得は Ver4.0対応のプログラムで収集された計測データに対してのみ有効です。(第3サイクルまでの実験データ及び第4サイクル実験データの一部は今のところ未対応です)
 ※パラメータの取得できるショット番号は、パラメータ取得開始番号一覧でご確認ください。

例)FloatValue=getParamFloat('Range',params)
  info,FloatValue

参照サイトを変更する

Retrieve+dbStoreをインストールすると、参照サイトが自動的に「LHD」に設定されます。
参照サイトは、環境変数「INDEXSERVERNAME」で設定されます。
デフォルト:INDEXSERVERNAME=DasIndex.LHD.nifs.ac.jp/LHD
 ※ '/'以下が未指定の場合、デフォルト参照サイトは'LHD'です。

参照サイトには、'LHD'、'QUEST'、'GAMMA10'が選択可能です。(2008年度現在)

参照サイトを変更するには、changeSiteコマンドで次のように指定します。

changeSite, siteName, [code]

siteName : 参照サイト名
code : DLL実行完了コード(無指定でも良い)

例)ChangeSite,'QUEST'

また、現在の参照サイト名を表示するには、currentSiteコマンドを実行します。

currentSite

 ※デフォルト参照サイトを変更したい場合は、環境変数「INDEXSERVERNAME」を直接編集します。詳しくはこちらをご覧ください。

【注意】
データ利用者の各々PC端末には、所属するサイトの実験データにのみアクセスが可能になっており、他サイトの実験データ参照には、別途、アクセス許可を得る必要があります。
各サイトの実験データへのアクセス申請と承認の方法については、こちらをご覧ください。


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